“楠野”の読み方と例文
読み方割合
くすの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程經てから、『折角の日曜だツたのに……』と口の中でつぶやいて、忠志ただし君は時計を出して見た。『兎に角僕はお先に失敬します。』と楠野くすの君の顏色をうかゞひ乍ら、インバネスの砂を拂つて立つ。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)