椴松とゞまつ)” の例文
五尺に七尺程の粗末な椴松とゞまつの大机が据ゑてある南の窓には、午後一時過の日射ひざしが硝子の塵を白く染めて、机の上には東京やら札幌小樽やらの新聞が幾枚も幾枚も擴げたなりに散らかつて居て
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)