“根柢的”の読み方と例文
読み方割合
こんていてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根柢的こんていてきに日本の幽霊を退治したわけではなく、むしろ年と共に反動的な大幽霊と自ら化して、サビだの幽玄だの益々執念を深めてしまう。
デカダン文学論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
正しい緊張に於て生活される間は個性は必ず絶対的な自由の意識の中にある。だから一層正しくいえば、根柢的こんていてきな人間の生活は自由なる意志によって導かれ得るのだ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そして当人が思いこむということがその文学をして実在せしめる根柢的こんていてきな力だということを彼が信条とし、信条通りに会得したせいではないかと私は思う。