枯淡虚静こたんきょせい)” の例文
雲と立罩たちこめる名声のただ中に、名人紀昌は次第に老いて行く。既に早く射を離れた彼の心は、ますます枯淡虚静こたんきょせいの域にはいって行ったようである。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)