大正九年ごろから、友人松根東洋城まつねとうようじょうの主宰する俳句雑誌「渋柿」の巻頭第一ページに、「無題」という題で、時々に短い即興的漫筆を載せて来た。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また氏の関係していた国民新聞の俳句欄は一時松根東洋城まつねとうようじょう氏の担当になったが、この頃は虚子氏の担当に復している。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
かねて松根東洋城まつねとうようじょうが御馳走を周旋するといっていたから手紙を出して置きました。どうか来てまぜ返して下さい。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
また連俳に関しては松根東洋城まつねとうようじょう君と付け合わせの練習の間に教えらるるところが少なくなかった。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)