部屋へ戻って、寝衣に着替え、もういちど火鉢のうずをみてから、夜具の中へはいり、読みかけの「松代物語まつしろものがたり」というよみ本をひろげた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)