本銀ほんぎん)” の例文
「まだあるよ。淺草馬道の壽滿寺じゆまんじでは、狩野法眼元信の高士觀瀑かうしくわんばくの幅が盜られ。日本橋本銀ほんぎん町の阿波屋藤兵衞は雪舟の秋景山水の六曲一さう屏風びやうぶがやられてゐる」
幸ひ錢形の親分のお仲人で、本銀ほんぎん町の方は、夜が明けてから、私が行つて破談にして來るよ
「逢ふも逢はねエもあるものか、俺が承知だ。眞つ直ぐに入つて來るがいゝ。ねえ親分、これが本銀ほんぎん町の淺田屋の番頭で、幸吉さんといふんだが、兎にも角にも、一つ話を聽いてやつて下さいよ」
來月は本銀ほんぎん町の伊勢屋に嫁入りするまでに話が進んでしまつたのです。
平次と八五郎はそこから引返して日本橋本銀ほんぎん町に向ひました。
「變り過ぎましたよ。お初がいよ/\本銀ほんぎん町の呉服屋、江戸長者番附の前頭の何枚目とかいふ、伊勢屋の伜に見染められて、來月早々祝言といふことに極つたんで、可愛さうに一生奉公に取つちや、こんな張合ひのないことはありませんね」