木蓮子もくれんじ)” の例文
真澄翁は最後に秋田の地に入って落付くより十五、六年も前に、たぶんは寒風山の麓を過ぎて、椿・岩館から津軽の木蓮子もくれんじに、海伝いに入っている。それからも久しい間岩木山周囲の村里を吟行した。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)