木石様ぼくせきさま)” の例文
毎回の無礼講でも、みなは冠、烏帽子も放ち、ぞんぶん赤裸をみせるのに、彼のみは、かぶり物もったためしがない。妓たちには、木石様ぼくせきさまとアダ名され、いつも面白くなさそうだった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)