木片きのきれ)” の例文
もとよりいづこをさして往かんと迄は、一たびも思ひ計らざりき。鋪板ゆかを這ひて窓の下にいたり、木片きのきれありしを踏臺にして窓に上りぬ。家は皆戸を閉ぢたり。街には人行絶えたり。