朝夷あさひな)” の例文
やがて朝夷あさひなの切通しに近いという頃に、むこうから同じく牛を牽いた男が来るのに出逢った。
恨みの蠑螺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
少し変った処といえば、獅子狩ししがりだの、虎狩だの、類人猿の色のもめ事などがほとんど毎月の雑誌に表われる……その皆がみんな朝夷あさひな島めぐりや、おそれ山の地獄話でもないらしい。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)