朗読ろうどく)” の例文
田舎の小学校のことだから、卒業式の時には尋常三年でも事々ことごとしい答辞を級の代表生に朗読ろうどくさせるのが常だった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
かれの演説は決して単なる朗読ろうどく演説ではなく、一つの句切りの最初の言葉さえ見つかれば、あとの数行は草稿なしでも自然に口をついて流れ出て来たし、そのあいだに
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そのとき、先生から指でさされて、前のほうのだれかが読本の朗読ろうどくをはじめた。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)