時刻ころ)” の例文
その内儀さんの話によると、もう星の白い宵の時刻ころ、旅人の影も途絶え、並木の風ばかりが淋しい道を、おいおいと泣き声あげながら、向う見ずに素ッ飛んでゆく小僧がある。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)