昨是今非さくぜこんひ)” の例文
然りと雖も人老ゆるに及んで身世しんせい漸く落寞らくばくの思いに堪えず壮時を追懐して覚えず昨是今非さくぜこんひの嘆を漏らす。蓋し自然の人情怪しむに足らざるなり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)