旌旗粛然せいきしゅくぜん)” の例文
それまでは屯々たむろたむろに、ただ蝟集いしゅうしていたに過ぎない全兵員が、忽ち草を蹴って立ち、列伍を正し、おおよそ三段にわかれて、旌旗粛然せいきしゅくぜんと勢揃いのていをととのえた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)