施米小屋せまいごや)” の例文
戸ざした施米小屋せまいごやの蔭に立っているのである。寒々と、たもとの先や、裾がうごいた。そして、遠方からでもすぐ眼の中へとびこんで来るような江戸紫のきれを、たらりと頭巾にしていた。
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)