新高にいたか)” の例文
忘れもしない軍艦新高にいたかのタラップの途中から、それを担いだ儘、ふとよろけて、海へまっ逆さまに落ちたことがある。前後は皆目覚えていない。
このごろ私のいる勉強乗合自動車会社に、新高にいたかって言う新しい運転手さんが来ましたの。それはナポレオンによく似た冷たい顔をした背の高い人です。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)