文身がまん)” の例文
と、後、先、そろって、大の男が、しかもからだ中、文身がまんを散らしているのが、一どきに、五間も飛び退いてしまう。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
あごをしゃくったが、その顎の長さ——この寒気に、尻ッ切れ半纒ばんてん一枚、二の腕から、胸から、太股一めん、青黒い渦のようなものが見えるのは、定めて雲竜の文身がまんでもしているらしく
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)