故主成氏こしゅうしげうじ)” の例文
例えば信乃が故主成氏こしゅうしげうじとらわれをかれて国へ帰るを送っていよいよ明日は別れるという前夕、故主にえつして折からのそぼ降る雨の徒々つれづれを慰めつつ改めて宝剣を献じて亡父の志を果す一条の如き
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)