撥釣籠はねつるべ)” の例文
と、撥釣籠はねつるべの向方の、夕陽をまともに浴びて赤く光つてゐる離室はなれの障子に向つて、救けでも呼ぶかのやうに叫んだ。——昼寝の夢がたくましいのか? 呼んでも呼んでも小鐘の返事はなかつた。