なお付記したいことは、明和八年のお蔭参りの後に出た「抜参夢物語ぬけまいりゆめものがたり」という書にも、人家の石臼が知らぬ間に目を切りかえてあるのを、弘法大師の所行しょぎょうとする説があったと述べている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)