手丸てだま)” の例文
参木は手丸てだまにとられてやり場のなくなった自分の顔を感じると、この思いがけない悲惨な醜さが、どこから襲って来たのであろうかと考えた。彼は再び静に宮子の傍へ坐ると云った。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)