所詮人界しょせんにんがい)” の例文
所詮人界しょせんにんがいが浄土になるには、御仏みほとけ御天下おんてんかを待つほかはあるまい。——おれはそう思っていたから、天下を計る心なぞは、微塵みじんも貯えてはいなかった。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)