悩萎なやみしお)” の例文
きのうの事が有ましてから、源は妙に気まずくなって、お隅と長く目を見合せていられない。年若な妻が馬の上に悩萎なやみしおれて、足を括付くくりつけられているところを見れば、憐みの起るは人の情でしょう。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)