忍苦辛酸にんくしんさん)” の例文
元康自身よりも、その間の忍苦辛酸にんくしんさんを忘れられない三河譜代の老臣たちは、万感こもごも胸にせまって、ひそかにまぶたを熱くしながら、若い両太守たいしゅ交歓こうかんをながめていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)