あんな小さなみさきの村から出た今年徴兵適齢ちょうへいてきれいの五人の男の子、おそらくみんな兵隊となってどこかの果てへやられることだけはまちがいないのだ。無事帰ってくるものは幾人いくにんあるだろう。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)