御膝下ごしっか)” の例文
以後、御奉公に明け暮れもなく過ぎておりましたので、ついぞ御膝下ごしっかへ来て孝養もいたしませず、御ぶさたの罪、おゆるし下されますように
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さても人間とは明日あしたも知れないものであります。きのうまで御膝下ごしっかで甘えておりましたが、きょうは見も知らぬ敵方の中に、捕虜の身となっていること、ふしぎなる天命と、柔順に深思しております。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)