御相伴おしやうばん)” の例文
御相伴おしやうばんに一つ、と差される盃を辞退して、ついと炉辺を離れた。表の入口のところへ省吾を呼んで、物の蔭に佇立たゝずみ乍ら、袂から取出したのは例の紙の袋に入れた金である。丑松は斯う言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)