御幕下ごばっか)” の例文
「されば……。ついきのうまでは御幕下ごばっかたりし大名から、国々の地方武士じかたぶしまで、手のひらかえすごとく、お味方を裏切って、敵に廻ったためと聞きおよびまする」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
可惜あたら、物の役に立つほどな男なら、御幕下ごばっかより除いて、お飛脚などはお命じあるまいに
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)