御宗家ごそうけ)” の例文
「待てば海路とやら、諸相しょそう、いよいよ幕府の終焉しゅうえんをあらわしてまいりました。御宗家ごそうけからここへも、何かとはや、密々のおさしずが?」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ま、お待ちなされませ。大蔵おおくら(鎌倉の邸)の御宗家ごそうけからきたお使いならやがてここへ見えましょう。若ぎみがお迎えに出るなどはいけません。若ぎみはここのおん大将なのですから」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)