御天道様おてんとうさま)” の例文
窓の両側から申訳のために金巾かなきんだか麻だか得体えたいの分らない窓掛が左右に開かれている。その後に「シャッター」が下りていて、その一枚一枚のすき間から御天道様おてんとうさまが御光来である。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だから芸術家が自分を閑人と考えるようじゃ、自分で自分の天職をなげうつようなもので、御天道様おてんとうさまにすまない事になります。芸術家はどこまでも閑人じゃないときめなくっちゃいけない。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)