御上金おあげきん)” の例文
それらの大口ものの調達を依頼されるごとに、伏見屋でも二百両、二百三十両と年賦で約束して来た御上金おあげきんのことを取り出すまでもなく、やれお勝手の不如意ふにょいだ、お家の大事だと言われるたびに
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)