彭城さかき)” の例文
彦次郎の実父を彭城さかき仁兵衛と云つた。文書に「享和三亥年二月十日小通事並せうつうじなみ被仰付」とあり、又「文化二丑年五月十六日より銀四貫目」とある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長崎の劉氏は多くは大通事彭城さかき氏の族である。游竜は彭城彦二郎と称してゐたものではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
按ずるに母は游竜市兵衛の妻ではなくて、彭城さかき仁兵衛の妻であらう。養母ではなくて実母であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)