建網番屋たてあみばんや)” の例文
はしけで本船まで同乘してやつて來たのは來たが、それは大抵自分を見送つて呉れるのが主ではなく、二三名の鰊漁者にしんれふしや建網番屋たてあみばんやの親かたを、「また來年もよろしく」といふ意味でなつけて置く爲めだ。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)