幾十度いくじゅうたび)” の例文
二十何年のあいだ、幾十度いくじゅうたびか往来した街道で、すっかり、慣れてはいたが、もう齢が齢とて、或いは、今度の、江戸行が、この街道筋の見納めになるかも知れぬ、と思うていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)