幔幕外まんまくそと)” の例文
それともうしろの幔幕外まんまくそとからであったか、一本の鉄扇がヒュウと唸りを発しつつ、たしかに葦毛の黒住団七めがけて、突如矢のように飛んで来ると、あわやと思ったあいだに
前からお二人がちゃんとしめし合って、今、ここにい合せた八人のご浪人衆に、それぞれ鉄扇を持たせて、どこからでも投げられるように、幔幕外まんまくそとのところどころへ忍ばせておいたのでござります。