大伴家持の山斎属目さんさいしょくもくの歌だから、庭前の景をそのままんでいる。「影さへ見えて」の句も既にあったし、家持苦心の句ではない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)