少禄しょうろく)” の例文
少禄しょうろくの者ではまず手中しがたい! しがたいとするなら、いうまでもなく高禄の者が、それもよほどの数寄者すきしゃ好事家こうずかが、買うか、たせたかに相違ないのです。
年のころはまだ咲ききらぬつぼみの十五、六歳。少禄しょうろくの者らしいが、容姿ふぜいは目ざむるばかり。
いかに少禄しょうろくのご家人であったにしても、事いやしくも天下のご直参であるからには、急を聞いて三人や五人、親類縁者の者が来合わせているべきはずなのに、死体のそばに付き添っているのは