孤鞍衝雨こあんあめをついて」などは繞石君得意のもので少女不言花不語しょうじょものいわずはなかたらずの所などはそでなかば顔を隠くして、君の小さい眼に羞恥しゅうちの情を見せるところなどすこぶる人を悩殺するものがあった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)