小昼コビル)” の例文
旧字:小晝
また一時イツトキ廬堂イホリダウを廻つて、音するものもなかつた。日は段々けて、小昼コビルヌクみが、ほの暗い郎女の居処にも、ほつとりと感じられて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ようべの嵐に、まだ残りがあつたと見えて、日の明るく照つて居る此小昼コビルに、又風が、ざはつき出した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)