小仏颪こぼとけおろし)” の例文
おまけに時々身を切るやうな、小仏颪こぼとけおろしのからつ風がやけにざつと吹きまくつて、横なぐれに合羽をあふりやがる。かうなつちやいくら威張つても、旅慣れ無え江戸つ子は形無しよ。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)