将軍様うえさま)” の例文
旧字:將軍樣
将軍様うえさまは今は言葉も出せず、文字書くことなどなおさらに出来ぬ、人事不省の有様だそうじゃ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこになければ将軍様うえさまの遺言状、お預かりしたと思ったは妄想、事実はお預かりしたのではあるまいと、そこまで見きわめをつけて置いたが、はたして女の命より大事の
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
病弱ほとんど死にひんしておられる、将軍様うえさま後継者およつぎに関する件につき、死に物狂いに策動し、自分の自由になるお方を立て、ふたたび権勢を盛り返そうと、苦心しているとの噂もある。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)