寒比目魚かんびらめ)” の例文
寒鯥かんむつ鮟鱇あんかう寒比目魚かんびらめなぞをかつぎながら、毎日大森の方から來てわたしの家の前に荷をおろす年若な肴屋がある。冬の魚を賣つて行く。その後には何かしら威勢のいゝ、勇みなものが殘る。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)