寂寥さびし)” の例文
停車の時計、六時を五分過ぎ、下りの汽車を待つ客七、八人、声立てて語るものなければ寂寥さびしさはひとしおなり。ランプのおぼつかなき光、隈々くまぐまには届きかねつ。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)