家内いえうち)” の例文
と、すぐに窓があき、娘の顔が現われたが、家内いえうちから射し出る燈火ともしびの光を、背景としているがために、顔立ちなどはわからなかった。清らかな白い輪廓ばかりが、ぼんやり見えるばかりであった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)