安野やすの)” の例文
その次来た時には御納戸おなんどの結び目に、白いちょう刺繍ぬいとった襟飾えりかざりを、新聞紙にくるんだまま、もし御掛けなさるなら上げましょうと云って置いて行った。それを安野やすのが私に下さいと云って取って帰った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)