この日花を神に捧げる風習はいかにも広く行われているが、必ずしもことごとく竿の頭に付けて立てはせぬ。現に孝経楼漫筆こうきょうろうまんぴつに依れば「江戸四月八日に卯花うのはなを門戸にはさむ云々」
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)