米友がこいつだと言ったのは、勿体もったいなくも大聖不動尊だいしょうふどうそんの掛軸でありました。かなり大きな軸であるが、ずいぶんすすけ方がひどいものであります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)