堀江橋際ほりえばしぎは)” の例文
市中到る處太郎兵衞の噂ばかりしてゐる中に、それを最も痛切に感ぜなくてはならぬ太郎兵衞の家族は、南組みなみぐみ堀江橋際ほりえばしぎはの家で、もう丸二年程、殆ど全く世間との交通を絶つて暮してゐるのである。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)