復活祭パスハの夜、総ての劇場とキネマが閉され、大劇場のオペラ役者は基督救世主寺院フラム・フリスタ・スパシーチェリヤで聖歌を歌う。労働新聞は一週間前にこの事について時評を書いた。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
往来を隔ててあちら側の丘の上にある基督救世主寺院フラム・フリスタ・スパシーチェリヤの金の円屋根ドームから春の光が照りかえした。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)